吃音持ちでも大丈夫!吃音持ちの僕が吃音を気にせず働けた仕事をまとめました!

・吃音持ちだけど、できる仕事を知りたい
・吃音を気にせず働きたい
・あまり人とコミュニケーションを取らない仕事を探したい
・面接でうまく喋れるか不安だなぁ

吃音の方のこんな悩みを解決できる記事を書きました。
吃音の方だけではなく、コミュ障の方や人と話すのが苦手な方、仕事で人とあまり関わりたくないなぁと思っている方にもおすすめの仕事です。

・本記事の内容

1,吃音持ちの僕が、気にせずできた仕事3選!
2,吃音を気にせず働ける仕事はあります。
3,面接はしない。面談をする。

この記事を書いている僕は、中度の吃音持ち、大学卒業後、派遣工場勤務2年とフリーター経験1年、SES経験1年。
現在、僕はSESとして客先企業のネットワークの設計・構築業務をしています。
インフラエンジニアやITエンジニアと言われる職種です。
人と一切喋らず退勤できる日もあります。

こういった吃音持ちの僕だから分かる、仕事の大変さや、吃音の出やすい場面について解説していきます。

吃音持ちでも、気にせずできる仕事3選!

①製造業

製造業は、材料もしくは部品を加工・組立した製品を製造する業種のことです。
自動車や半導体、家電などの暮らしを支えるものづくりがあげられます。

僕がしていたのは、派遣社員として、自動車の製造をしていました。勤務時間は、昼勤と夜勤の2交代制で働いていました。
具体的な業務内容は、ベルトコンベアに流れて来る車に部品を次々と取り付けなどを行っていました。

良いところ

製造業の良いところは、やはり人と喋らず、もくもくと仕事ができることです。
製造ノルマによって、その日のラインスピードは違いますが、基本的に自分のペースで
もくもくと仕事ができます。
周りも、別の会社の派遣会社から来ていたり、期間工の方もいたので、あまり干渉してこないです。
人間関係のトラブルもないのも良いところでした。僕のいた部署では、歳が近い人たちも多かったので、友達もできました。仕事終わりにご飯に行ったり、休みの日には飲みに行ったり、カラオケに行ったするなど、楽しかった思い出が多かったです。
あと、給料面もすごく良いです。残業があったり、土曜日出勤の日もありますが、毎月、手取りで30万以上稼げてました。
製造業は、きつくてパワハラも多いところだと思われがちですが、そんなことはなかったです。もちろん、現場や配属される部署によって職場環境は違いと思いますが、僕は働いてよかったと思っています。
今はどの企業も昔と違って、働きやすい環境を作ろうと努力しているなと感じます。

吃音が出るかもしれない場面2つ

・安全唱和を言わないといけない時
・作業中、問題が発生してリーダーに伝える時
当番
当番

おはようございます!
ゼロ災で行こう!ヨシ!
今日もご安全に!

製造業で吃音が出るかもしれない場面は、朝礼の時に安全唱和を言わないといけない時です。
例えば、当番の人「〇〇、ヨシ!」→周りの従業員「〇〇、ヨシ!」
といった感じで、当番が先に掛け声をかけた後、それに続いて周りの従業員も掛け声をかけます。
毎日一人ずつ安全唱和の当番が変わります。僕がいた部署では、だいたい1か月に1回当番が回ってくるペースでした。
安全唱和の当番の日はとても緊張しました。
緊張を抑えるために、深呼吸やストレッチを念入りにしていました笑
唱和の語呂は決まっていたので、言い換えはできません。最初の「おはようございます。」がスッと出てこなくて、焦ったこともあります。

もう一つが、作業中、問題が発生してリーダーに伝える時です。
流れてくる自動車に部品を組付ける時、部品が上手く組付けれなかったり、前の作業者の組付けができていなかったりしたら、ベルを鳴らして、リーダーを呼びます。
リーダーが来たら、事情をを簡潔に伝えないといけません。
次の自動車が流れて来るので早く伝えないと!と思うと吃りやすくなります。
最初は、上手く伝えられるか不安でしたが、仕事が慣れてくると、余裕ができ、スムーズに伝えることができるようになりました。

②ITエンジニア

ITエンジニアは、ソフトウェアやシステム設計・開発したり、ネットワークを構築・運用したり
する業種のこと。

僕がしていたのは、SESとして客先企業のネットワーク業務を担当していました。
SESを簡単に説明すると、「System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)」の略で、ITエンジニアを客先企業に派遣して、派遣された客先企業で業務を行います。
具体的な業務内容は、社内と行政の間のネットワークに障害が発生したら、ログを取って、障害の原因を追究します。そのあと、障害復旧するために、スイッチやルータに設定を入れたりします。
SESは、任される業務範囲も狭く、責任感も少ないため、マイペースに仕事できるところは、自分に合っているなと感じています。
SESは、実務経験が少ないエンジニアにも担当できる案件を持っているので、未経験からでも就職しやすいと感じます。

良いところ

ITエンジニアの良いところは、業務の進捗報告などをチャットやメールで伝えられるところです。
社員は全員、社用PCとGoogleアカウントをもっているので、社内の人に連絡をする時はいつもチャットで伝えていました。
体調不良で欠勤する時も、上司にチャットで連絡して休みを取れるのも良いところです。
前職の製造業では、欠勤する時、上司に電話で連絡しないといけないので、休みずらかったです。
吃音の人ならわかると思いますが、電話をすることは、すごく苦労します
いつも電話をする前になると、「吃らないかな」「名前を言えるかな」って考えてしまいます。
チャットやメールで連絡できるのは、本当に気持ちが楽です。笑
電話対応もほとんどありませんでした。
社用携帯を持たされていますが、メールやチャットで連絡することがほとんどなので、無くても良いくらいです。
吃音持ちの方にとって業務で電話対応が無いだけで、ものすごく気持ちが楽ですよね。

吃音が出るかもしれない場面

・会議で発言する時


ITエンジニアをしていて、吃音が出るかもしれない場面は、会議で発言する時です。
僕のいる会社では、週に1回、定例会があります。
業務の進捗状況や、誰が何の業務をするかのタスク管理についても話し合います。
そこで、自分が抱えてる業務の進捗状況を簡潔に伝えないといけないのですが、吃らないか緊張します。
発言する前には、深呼吸をして、リラックスしてから発言するように心がけています。

③イベント会場の設営及び撤去

イベント会場の設営及び撤去とは、イベント開催前に必要な機材や装飾を
配置し、イベント終了後にそれらを取り除いて会場を元の状態に戻す作業のことです。
設営はイベント開始前の準備、撤去はイベント終了後の片付けなどをします。

僕は、イベントの仕事を製造業の仕事を退職後に始めました。週に3回程勤務していました。
フリーターの期間に飲食店のアルバイトもしていたので、掛け持ちの状態でした。
具体的な業務内容は、イベントが行われる現地(大規模ホールや文化施設)に行って、機材の運搬をします。
力仕事なので、最初はとてもきつかったです。

良いところ

イベントの仕事の良いところは、人と喋ることが少ないので、吃音を気にせず働くことができます
機材を運んだりと力仕事が主なので、一人でもくもくと作業ができます。
周りも大学生や、フリーターさんなど初心者も多くいる環境なので、打ち解けやすい雰囲気が吃音を気にせず、働ける要因でした。

吃音が出るかもしれない場面

・現地に着いたらリーダーに電話をする時

おはようございます!○○です!
現地に着きました。

イベントの仕事をしていて吃音が出るかもしれない場面は、現地に着いたらリーダーに電話をする時です。
やはり、電話は名前を言わないといけないので、緊張しますし、吃りやすいです。
事務所に集合して連れていってくれますが、僕は運転が好きなので、私用車で直接現地に行ってました。笑
現地に着いたら、リーダーに電話をして、一緒に働くメンバー達と落ち合います。

吃音を気にせず働ける仕事はあります!

結論として、吃音を気にせず働ける仕事はあります。
なぜなら、吃音を持っていても働いている人はたくさんいますし、
僕自身も吃音を持ちながら、上記で紹介したようにいろいろな仕事をしてきたからです。

僕自身も、仕事を始める前は、吃音を持っていたら、採用されないんじゃないか、上手くコミュニケーションがとれなかったらどうしようかなど考えていました。
僕自身、難発の吃音で、名前や会社名などの言い換えのできない言葉を発するのが苦手です。
季節の変わり目に吃音の症状が重くなったりすることもあります。
また、「ラ行」や「カ行」、「濁点」の付く言葉を発するのが苦手です。
数年前には、「タ行」が苦手だったのに、今は言えたりするなど、症状に変動があるという特徴もあります。

ここまで、読んだ方は、もしかすると「吃音があって、仕事中、吃ったらどうしようかなぁ…」と
不安に思っているかもしれません。

しかし問題ありません。
僕も吃音を持っていて、吃ることもありますが、今も吃音を気にせず、ITエンジニアとして働けています。

なので繰り返しですが、吃音を気にせず働ける仕事はあります

結論として、面接はしないで、面談をしましょう。
なぜなら、面談は、カジュアルでリラックスした雰囲気だから吃りにくいからです。
面接だと、企業が主導権を持ち、緊張感のある雰囲気なので、吃りやすくなります。
圧迫面接などされたら、吃りやすくなるかもしれません。
しかし、面談は、企業と応募者が対等な関係で話し合うので、リラックスできて、
吃りにくくなると思います。

僕自身、面談は、企業と応募者の双方が、互いに興味のある内容について話し合う、リラックスした雰囲気だと、あまり吃らないです。

派遣会社に登録や正社員雇用などは、面接というより、面談形式が多く、
簡単は質問が多いので、とてもリラックスしてのぞめます。
また、一次面談で終わるので、ストレスや緊張も少なく済みます。

ここまで読んだ吃音持ちの方は、
もしかすると「正社員として働きたい!面接が2回もある 吃らないか不安だなぁ…」と思っているかもしれません。

その時は、事前に面接や面談の担当者に吃音のことを伝えておくことをお勧めします。
私も面談前には「始める前に、私には吃音があることをお伝えしたいです。
私は言葉がスムーズに出なかったり、繰り返したりすることがあると思います。
もしわからなかったところがあれば、遠慮せずに聞いてください。」と伝えています。
事前に伝えておくことで、不安や緊張も減って吃りにくくなるなど、
自身にとって良い影響があります。
この時、注意する点は、吃音があることだけでなく、「どうしてほしいのか」
まで含めて伝えること
です。
「私には吃音があります」という言葉だけで終わると、周りは「それで?」
とならないように留意する必要があります。

なので繰り返しですが、面接はしないで、面談をしましょう。

終わりに

以上で、吃音持ちの僕が吃音を気にせず働けた仕事を紹介しました。

吃音があっても、あなたの個性や能力を活かせる仕事は必ずあります。悲観的にならず、様々な可能性を探ってみてください。そして、自分らしく輝ける仕事を見つけて、充実した社会人生活を送ってください。

このブログが、少しでもあなたの一歩を踏み出す勇気になれば幸いです。

最後に吃音を持ちながら働く上で、すごく参考になった書籍を紹介したいと思います。

・飯村大智「吃音と就職-先輩から学ぶ上手に働くコツ-」(学苑社)
吃音のある方が就職活動を乗り越え、自分らしく働くためのノウハウやヒントが満載の一冊です。ご自身も吃音を持つ飯村さんの実体験に基づいたアドバイスや、同じように吃音と向き合いながら社会で活躍している方々の事例が紹介されており、吃音当事者にとって非常に心強く、具体的な指針となる内容となっています。
この本を読むことで、吃音があるために就職活動で感じやすい不安や困難を理解し、それらにどう向き合っていけば良いのか、具体的な対策を学ぶことができます。

質問やフォローはでお待ちしています。お気軽にどうぞ。

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